霞が関官庁書店まとめ

勝手に官庁内書店をスタンプラリーしました。他にもありましたら教えてください。出向中のオアシスとして。(2023.4追記)

三省堂 in 農林水産省(1号館)

専門、エンタメ、政治、のバランスが取れており売り場面積が広い。中の人は昭和漫画に力を入れている様子。バロン吉本とつげ義春がダンジョン飯の隣に置いてあるセレクションが実に渋い。情報テクノロジー系はちょっと弱めだなと思っていたが、官庁書店の中ではそうでもなかった。霞が関土産「総理君ノート」が買える。あとはなぜかミントオイルが買える(置いていない時期もあります)。

島田書店 in 国土交通省(3号館)

広さは1号館農水三省堂の2/3くらい。ブラタモリ全巻あり。江戸地誌、産業遺産本などのセレクションは国土交通省官僚の好みを思わせる。なぜかCDコーナーもあり、背表紙の焼けた「生まれ変わりの村」がスピ感を醸し出す。名作クラシック映画全集も売ってる。なお、視聴覚メディアが売っている官庁書店は珍しい。

友愛書房 in 厚生労働省&環境省(5号館)

広さは農水三省堂の1/3くらい、しかし詰め込まれた専門書、平積みの新刊が床を侵食。漫画は長谷川町子とちばてつや、あとはビッグコミックのみというストイックさだ。隣の文具店が広め。せなけいこ作品マスキングテープなど、かわいい雑貨を探している人は狙っていってみて。

三省堂 in 法務省(6号館)‒ 2022年3月に閉店

広さは農水三省堂と同じくらい。専門書棚が広く、来ている人も多い。部屋が明るく整頓された雰囲気で入りやすい。やはりミントオイルが買える。廊下を曲がるとオシャレパン屋。表に出れば美しい旧・赤煉瓦庁舎。もう観光地気分。

書店は閉まってしまったが、コンビニの奥に刑務所製作品のショップがある。薄手の切りっぱなしの革でできたシンプルな黒いしおりが80円、しばらく切りくずがページの間にたまるので好き好きですが悪くはない。並行して何冊も何年かかけて読むタイプなので今度また書い足そう。

三省堂 in 経済産業省別館

大きさは農水三省堂の1/2くらい。何故かサバイバル子供科学マンガがある。全体に専門書は少なめ、漫画と新書・文庫、一般のビジネス書が大半を占める。エネルギー関連の専門書はそれなりに。大きくてきれいな本館には本屋がない。

至誠堂書店 in 裁判所庁舎

広さは農水三省堂より若干狭いが、天井近くまで積み上がる法、法、法の専門書。例えばミャンマーで商売する時の法律ガイドが何冊も置いてある専門書店は少なかろう。レジの後ろには新刊書案内が何枚も層状に貼られた壁。雑誌が少し、漫画はほぼない。

中村書店 in 外務省 (2022.9追記)

大きさは農水三省堂の1/3くらい。数度行った限りでお客がいるのを見たことがない。店内は薄暗いが余裕を持った陳列で本の表紙が見やすい。当然ながら地球の歩き方全冊と、英語だけでなくマイナー言語の教科書も揃っている。英語以外の言語でのeメールの書き方とか置いてある。テクノロジー系はそう置いていない。趣味の雑誌は男性向けと女性向けが少し離れた棚にあり、男性向けは鉄道、ゴルフ、そしてなぜかLEON。ちょいワル親父がいるにちがいない。女性向けはファッション全般、茶道、着物。どちらも全体的に品がよく、国外からのお客様に見せてもドン引きされないライン。ここで風俗ルポとか昭和博徒漫画とか置いてある農水とは書店の世界観が違う(どちらが優れているとかそういう話ではないです)。

その他

天高くそびえる合同庁舎2号館、7号館などは、信じがたいことに本屋がない。庁舎が巨大で立派だと本屋がない説を唱えそうになったが、6号館はそうでもないのでケースバイケース。専門書店がすぐ地下に降りたらあって、政策批判とか、背景にある法とか、確かめられる環境があるのって当たり前じゃない。庁舎に出店してくれている書店には改めて感謝。多分儲からねえ。

歩けばブックス虎ノ門(2023.4に行ってみたら閉じていた)もジュンク堂もあるけれど、普通のビジネスメン向けで、専門書はどちらも弱いので代替にはならない。

補遺:政府刊行物センター

日土地ビル1階にある小さな書店。官公庁の出版物専門。様々な白書や、官庁フロアガイドなどが買える。

補遺:弁護士会館ブックセンター

弁護士会館の地下にある。いろいろな分野の法律本あり、面積はそう広くない。裁判所庁舎の至誠堂書店とは同じ法律関連の本屋としても若干セレクトが異なる気がするけれど、詳しくないのでよくわからない。(こちらはより国内法の解説本が多い印象)